「未ッ槻ちゃぁ〜ん 一緒に話そうよぉ」
女の子が集団で話しかけてくる
その中でもやはり目立つのが
最初に声をあげたリーダー格の子
「あ、あたしはねぇー澤田由美ってゆうのぉ 由美 って呼んでね」
「うん、よろしくね」
あたしは笑顔で答えた
「未槻ちゃん、部活とか何するん?」
「え?あぁ・・・一応前の学校もそうやったから野 球部のマネでもしよっかなぁーっと―」
「じゃぁ、部活行っても高橋と一緒だね;
高橋とどうゆう関係なの??」
(げ、あいつ野球部かよ・・)
「別に、あっちが勝手になれなれしくしてくるだけ で―」
キーンコーンカーンコーン・・
「はい席ついてー」
「あ、じゃぁまた後で話そうね!!」
「あぁ、うん」
みんなは席についた
(高橋のことなんか、別に、なんとも・・・)
あたしは無意識のうちに、高橋のことを考えていた
(だいたいなんで初対面であんな慣れなれしいのよ )
「未槻ちゃん?どしたのぉ?そんな怖い顔して」
高橋が話しかけてくる
また、あのニコニコ顔だ
「べ、別に怖い顔なんかしてないからぁ!!」
「ふーん 転校早々悩みでもあんのかなぁ〜と」
「あんたと違って、あたしだって色々悩んでんだか らッ―」
そのあたしの言葉をさえぎるかのように
高橋が立ち上がった
「うるせぇ お前に俺のなにがわかんだよ」
「何、どしたの・・・?」
そのときの高橋の顔は
いつもの、あの笑顔なんかじゃなかった
「おい、高橋ッ」
先生の声なんか聞こえていないのだろう
高橋は教室を出て行った
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