次の時間も

その次の時間も

高橋が授業に来ることはなかった



(どこいったんだか あのアホは)

そう思いながらもあたしはなんとなく気づいていた

自分が高橋のことを気にしていることを

それでも 気づかないフリをするかのように

平然と授業をうけていた


(さっきまでずっと 隣で笑ってたのにな―)


ふと気づけばもう 昼食の時間だった

やはり高橋は帰ってこない

「未槻ちゃん、一緒にご飯食べよッ」

由美たちがあたしのところへ集まってきた

「あ、ごめんちょい・・用事あるんだ」


用事なんてないはずなのに

あたしは教室を後にした

向かった先はひとつしかない―





校門のわき道にある   大木だ





10分、、、いや、20分ぐらいだろうか

時間も忘れて

高橋を探していた

それでもやはり 高橋の姿はない

(家 帰ったんかな)

あたしはなかば諦めて

大木の下に腰掛けた


そしてふと我に返った


(あれ・・なんで、あんな奴のこと探してんだろ)








「未槻ちゃん どうしたんですかぁー??」



少しふざけた声が

あたしの耳に入ってきた―


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