「兄弟・・・お兄ちゃんが2人いるけど・・それが?」


高橋が少し下を向いて  

つぶやくようにゆった


「俺 妹がおってん」

「おったって・・?」

「自殺した」




あたしは頭が真っ白になった


「理由は今でもはっきりわからん
 
 いじめか、ストレスか・・・

 まだ中2だったんだぜ?

 これから、いっぱい楽しいことまってたのに―」




「だから―」


無意識のうちに言葉がでていた



「だから いつも笑ってるの―」



高橋は少し驚いた顔をして

静かにうなずいた



「妹が・・静香がよく俺にゆってた

 『つらくてもね 笑ってたら
 
  なんだか気持ちが楽になるんだよ

  嫌なことなんか なくなっちゃうんだ』って

 この言葉で 俺に気づいてほしかったのかもしれない

 自分がつらいこと 苦しいこと―

 なのに、、俺は・・・」




高橋の目には

あふれそうな涙がたまっていた

ふと、あたしは無言で

ハンカチを差し出した



「・・・あんたには そんな顔似合わねぇんだよ」

「そうだな―」


高橋がハンカチをうけとる

「初めてやから 俺がこのこと話したの」

「あたしもよ」




高橋と 目が合った





長い沈黙―











「そ、そろそろ、あたし かえるね」



(なんだろ なんか、、気まずいや)


「あ、うん また来いよ」


高橋が笑ってる

なんだかあたしまで

顔がゆるんだ


「また 明日ね」





「ばいばい」




また

明日

早く明日

こないかな

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