「ただいまぁ」


声は出してみる

でもこの家には

誰もいない

さっきまで近くにあった

「人」という存在

初めて温かく思えた




「淳―」



なぜだろう

あたしはそうつぶやいていた

布団にもぐって

今日のことを思い出した

そして、昔のことも・・・



変わるために

ここへ来たんだ

今日からあたしは

別人になるんだ―



深い深い眠りへ

あたしはついた









ピーンポーン


夢の中でかすかに

インターホンの音がする

ピーンポーン―



いや、夢じゃない



時計に目をやると

7時半をさしている


「うわ、やべっっ」


ベッドから跳ね起きると

急いで着替え

玄関へ向かった



「はーーい?」



ドアを開けると

そこには―




高橋がいた


「おっはよぉさーん 学校、行こうぜ??」


あの顔で高橋がゆう



「なんで、家知ってんの??」
 
「まぁーなんでもいいぢゃん」


高橋はクスクス笑っている




「遅刻しますよ 未槻ちゃん」


「はぁ・・・」

あきれながらあたしは

高橋にゆわれるがまま

学校へむかった



ただでさえ学校までは近いのに

なぜだか今日は

もっともっと短く感じた

遠回りでもしようかな・・

なんて、考えてる自分もいた

高橋とあたしの間に

会話なんてなかった

でも、なんだかあたしは

うれしかった―




「未槻ちゃん おはよう」

振り向くと

由美がいた


「あぁ、おはよう」


気のせいだろうか

なんとなく

由美が違う

「あたし、先行くね・・・」


逃げるようにその場から学校まで走った

由美の前で

高橋といるのが

怖かった


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